2009-09-23 白い花 Diary 「澄み通っているような顔をしていながら、 彼女はどこか捨鉢らしい素振りをする。 目をつぶって、人生の海にぽかりと 身を浮かべているような。 流れるままに流れようというような。 これが彼女を艶めかしくしている。 […] 彼女は幼い頃から自分の死を見ている。 だから、時を信じない。 時の連続を信じない。」 (著 川端康成 『掌の小説』p52-53/『白い花』より)