2006-01-01から1年間の記事一覧

『ベトナム戦争を考える』_Posted at 11:53

「世界大戦という 大きな『戦争』がなかった という意味での『平和』」が 続いている今世紀は、 見えない敵テロリストととの 戦いを余儀なくされている。戦争とは何か? 何をもたらすのか?を 考える時期に来ている今、 ベトナム戦争が 格好のモデルになる。…

『夏のこどもたち』_Posted at 11:18

『夏のこどもたち』では あくまで「普通」の枠を はみ出すことなく、 「特殊で突出した人間 としてみられたい」 (『インステップ』) 捩じれた欲求の中で苦悩する 思春期の「こどもたち」が 描かれている。 何度もぶり返す この時期特有の苦悩を 「黒くて重…

『まともな男になりたい』_Posted at 03:49

中年の男が 「まともな男になりたい」と 冀(こいねが)い 手を拱き拱き 頭の中だけで 考えをただ巡らせるだけで、 悪戦苦闘した気になっている1冊。 かなり乱暴に言えば 「お前ってxxxだよ。 だめだよな。」と非難しつつ、 「ぼくちんも そういうとこあ…

『ポルノ・スター ロン・ジャーミーの伝説』_Posted at 13:21

1600本以上のポルノ映画に出演し、 100本以上メガホンを撮っている、 「アメリカの加藤鷹」こと ロン・ジャーミーの 足跡を辿る1枚。 彼と加藤鷹とが 大きく一線を画するのは、 彼がチビでデブで毛深く ビジュラル面で ビハインドがあることである。 役者志…

『ヴァイブレータ』_Posted at 22:43

※ネタバレ要素含む廣木隆一作品は 『800 Two Lap Runnners』 以来2作目。フリー・ルポライターの女が トラック運転手に とあるコンビニでの出会い、 トラックで72時間の旅に出る 道行物の映画。 早川玲(寺島しのぶ)の アングルを軸に描かれており、 台…

『プロ論2』Posted at 21:19 | 本・映画

リリー・フランキーや いとうせいこうなど、 各界において 第一線で 活躍する人々の成功談を 収録した一冊。 成功する人って 多かれ少なかれ ビハインドを追っていたり、 前途を嘱望されているのを 振り払って リスキーな選択をする。もちろん 個性的な面々…

『欲望の翼』_Posted at 08:06

ひたすら画面が暗く、 登場人物の表情が捕らえづらい。 非常に。 VHSで鑑賞したからかもしれない、 機会があればDVDでも もう一度観る必要があるだろう。 そのため 筋を把握するのに 字幕情報に頼りざるを得ないのだが、 冒頭から真ん中らへんまで ずっとそ…

The Infomation Of Tomorrow_Posted at 08:01

@KonicaMinoltaPlaza 明日まで開催の写真展。 高層建設物は人間の体に そっくりだと思う。窓やらバルコニーやらが 同じ規則性をもって 細胞のように 地から空まで伸びていく。 そしてそれは 夜になると人間を「飲み込み」 朝「排泄」する。人間は自分の組織…

『さよなら、さよならハリウッド』_Posted at 22:44

まだ今年が 半月以上も残っているけど、 間違いなく年内No.1の評価を 与えられる名画。 (劇場上映は2002年) この映画は 『ラヂオの時間』や 『有頂天ホテル』に代表される 三谷作品に見られるような、 自分勝手なわがままを押し通す 人々が織り成すドタバ…

『恋する惑星』_Posted at 08:55

※ネタバレ部分あり。 小食店を軸にして 展開される2組の恋愛模様を 描いた作品。 フェイ・ウォン「夢中人」が華を添える。 同じ場所に ずっと座っているだけで そこには出会いと別れがあると ふと思わせる映画。 多国籍な香港の雰囲気が 無秩序で雑多な印象を…

『華様年華』_Posted at 09:21

※ネタバレあり。 注意。 同じ ウォンカーウェイが メガホンを取った映画であっても、 エネルギッシュな 『恋する惑星』とは好対照。 1960年代香港を舞台にした不倫を 静かにしっとりと描いている。 同じ街でも 前者はZigzagな感じだけど、 こちらはWindingな…

友達_Posted at 21:06 

友達の友達もまた友達だ。 友達の友達はみな友達だ。人類みな兄弟。 そうだよ。そうに違いない。 きっと相通じてる。

JR新宿駅11番ホーム_Posted at 09:35

『2001年宇宙の旅』_Posted at 02:01

SF映画の金字塔。 宇宙探索はもはや絵空事ではない。 だから現実味を持ってしまった トピックにどう説得力を持たせるか、 製作者側は腐心したそうだ。 この映画は宇宙探索が 主要テーマであるのは 紛れもないけど、 個人的には 宇宙船員とHAL-9000の格闘が …

連鎖であり、循環_Posted at 02:27

親切心からしたのではない。 気がつかないところで 息を潜めて 嘲笑いたかったから そうしたのだ。私があなたのことを 晒し者にしているのと同じく、 誰かが私をきっと…。連鎖であり、循環。

『アイズ・ワイド・シャット』_Posted at 00:08

キューブリックの遺作。 夫婦役に トム・クルーズと 二コール・キッドマンの 実際の夫婦を 抜擢したことでも有名。 妻から他の男性と交わりを結んだと 告白された男が街を彷徨い 「危ない橋」を渡る。 全ては気が動転してしまった ビルの冷静さを失った突発/…

『性を追う女たち 愛と快感』_Posted at 22:26

タイトルからして 何やら物騒な印象。 物騒というか怪しいというか 眉唾物っぽい。 「講談社から出ている」 ネームバリューで 疑いを捨てられるなんて、 私としたことが…。 著者は本書の中で 「Sexと生活のパートナーは別」であっても 責任を負う覚悟がある…

『菜摘ひかるの私はカメになりたい』_Posted at 21:47

彼女の経歴/人間像に関しては 『えっち主義』や 『ふにゃふにゃ日記』を 参照してほしい。 ここでは省略。 これを読んで 私はやっぱり Sexworkerが好きなのだなと思う。 実際にお会いしたことがないから 何とも言えないけど、 憧れの存在であるのは確かだ。 …

汚れた手_Posted at 08:44

一度でも手を染めてしまったら、 「この時/場合/事例だけは例外だった。」 「次こそは犯さない。」 なんて、 言える訳も 聞き入れてくれる訳もない。 年を重ねると、 雁字搦めに縛られ 自ら説得力を失い 身動きがとれなくなるのか? こんな手でモノは掴めな…

とりあえず_Posted at 09:56  

全てが終わった。

「ロリータ」_Posted at 04:47 | 本・映画

※ネタバレです。注意!いわゆる 「ロリコン」の語源になった作品。早い話が、 これは 中年男が下宿先の未亡人の娘に一目惚れして 倒錯した恋愛感情を抱いてしまったが故の 悲劇を描いている映画だ。発展途上の肉体と小賢しさ(悪賢さ)を 兼ね備えた思春期の…

「タワーリング・インフェルノ」_Posted at 10:23

中学か高校生の頃に この映画のO/Aを たまたまみてたら、 タップを踏ま(め)ない フレッド・アステアがそこにいた。 しかもミュージカルではない、 パニック映画に出演。 それだけで私に与えるインパクトは 十分だった。 そもそもの原因は コスト削減を迫ら…

「博士の異常な愛情」_Posted at 09:04

※ネタバレレビューです。 核心部分は白字反転。正式な邦題は 「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて 水爆を愛するようになったか」 それにしてもながーいタイトルだ…。 軍部による政治への越権行為、 つまりは シビリアン・コントロー…

「非情の罠」_Posted at 16:22

※思いっきりネタバレしてます。 注意。一見したところ タイトルとジャケットから サイコスリラーっぽくみえるが 実際そうでもない。 ゴードンの部屋から 窓越しに見えるグローリア。 彼女に言い寄ってくるベニーを 一蹴するところから 本格的にストーリーが…

「太陽」_Posted at 03:56

※ネタバレ注意。 核心部分は文字を反転させてあります。 なお「ヒロヒト」とは 実在の天皇を指すものではありません。 あしからず。 一人芝居で磨いた イッセー尾形の鋭い観察眼が光る作品。 …だが、 本来一人芝居とは閉ざされた 同一空間で本領発揮できるも…

「見知らぬ乗客」_Posted at 02:35

※ネタバレあり注意っ! 「殺人を犯さないのは 捕まるのが怖いから」という 一見倫理的な見地からは 理解不能な テーゼを冒頭に配置しておいて、 簡単に主人公ガイに 依頼殺人実行一歩手前までさせてみせる。 彼に「悪魔の囁き」を吹き込んだのが マザコンで…

↑_Posted at 09:38 

だから 「お前は視野が狭い」って 言われるんだ。まったく進展のない 膠着状態に そろそろ限界がきてるのも事実。 次の高みに向かうために 自分が譲歩して歩み寄る必要が きっとあるんだね。

やっぱりわかってくれない_Posted at 02:13

昨日、 バイト先の人間と飲んできた。周囲から 私は 好戦的・挑発的で 人の神経を逆なでするような 言動をしていると見えるらしい。 「実際そうしてる」って言ったら 非難轟轟。 想定の範囲内の反応。 その程度のことで 神経を逆撫でされるような人を 相手に…

神_Posted at 23:22

自分自身の中に 神の存在を認められないのなら、 外部に存在する あらゆるものを取り込み吐き出し 手当たり次第に シンボライズしてしまえばいい。

「ピアニストを撃て」_Posted at 19:05

「ピアニストを撃つな」 なら知ってるけど…。 トリュフォーがヒッチコックに傾倒してた ただそれだけの理由で借りて観た。傾倒してる割には ヒッチコックに似てるとこは 見つけられなかった。 人間のフェチズムを題材に ある意味で冷たく理知的に 計算しつく…