2006-01-01から1年間の記事一覧
「世界大戦という 大きな『戦争』がなかった という意味での『平和』」が 続いている今世紀は、 見えない敵テロリストととの 戦いを余儀なくされている。戦争とは何か? 何をもたらすのか?を 考える時期に来ている今、 ベトナム戦争が 格好のモデルになる。…
『夏のこどもたち』では あくまで「普通」の枠を はみ出すことなく、 「特殊で突出した人間 としてみられたい」 (『インステップ』) 捩じれた欲求の中で苦悩する 思春期の「こどもたち」が 描かれている。 何度もぶり返す この時期特有の苦悩を 「黒くて重…
中年の男が 「まともな男になりたい」と 冀(こいねが)い 手を拱き拱き 頭の中だけで 考えをただ巡らせるだけで、 悪戦苦闘した気になっている1冊。 かなり乱暴に言えば 「お前ってxxxだよ。 だめだよな。」と非難しつつ、 「ぼくちんも そういうとこあ…
1600本以上のポルノ映画に出演し、 100本以上メガホンを撮っている、 「アメリカの加藤鷹」こと ロン・ジャーミーの 足跡を辿る1枚。 彼と加藤鷹とが 大きく一線を画するのは、 彼がチビでデブで毛深く ビジュラル面で ビハインドがあることである。 役者志…
※ネタバレ要素含む廣木隆一作品は 『800 Two Lap Runnners』 以来2作目。フリー・ルポライターの女が トラック運転手に とあるコンビニでの出会い、 トラックで72時間の旅に出る 道行物の映画。 早川玲(寺島しのぶ)の アングルを軸に描かれており、 台…
リリー・フランキーや いとうせいこうなど、 各界において 第一線で 活躍する人々の成功談を 収録した一冊。 成功する人って 多かれ少なかれ ビハインドを追っていたり、 前途を嘱望されているのを 振り払って リスキーな選択をする。もちろん 個性的な面々…
ひたすら画面が暗く、 登場人物の表情が捕らえづらい。 非常に。 VHSで鑑賞したからかもしれない、 機会があればDVDでも もう一度観る必要があるだろう。 そのため 筋を把握するのに 字幕情報に頼りざるを得ないのだが、 冒頭から真ん中らへんまで ずっとそ…
@KonicaMinoltaPlaza 明日まで開催の写真展。 高層建設物は人間の体に そっくりだと思う。窓やらバルコニーやらが 同じ規則性をもって 細胞のように 地から空まで伸びていく。 そしてそれは 夜になると人間を「飲み込み」 朝「排泄」する。人間は自分の組織…
まだ今年が 半月以上も残っているけど、 間違いなく年内No.1の評価を 与えられる名画。 (劇場上映は2002年) この映画は 『ラヂオの時間』や 『有頂天ホテル』に代表される 三谷作品に見られるような、 自分勝手なわがままを押し通す 人々が織り成すドタバ…
※ネタバレ部分あり。 小食店を軸にして 展開される2組の恋愛模様を 描いた作品。 フェイ・ウォン「夢中人」が華を添える。 同じ場所に ずっと座っているだけで そこには出会いと別れがあると ふと思わせる映画。 多国籍な香港の雰囲気が 無秩序で雑多な印象を…
※ネタバレあり。 注意。 同じ ウォンカーウェイが メガホンを取った映画であっても、 エネルギッシュな 『恋する惑星』とは好対照。 1960年代香港を舞台にした不倫を 静かにしっとりと描いている。 同じ街でも 前者はZigzagな感じだけど、 こちらはWindingな…
友達の友達もまた友達だ。 友達の友達はみな友達だ。人類みな兄弟。 そうだよ。そうに違いない。 きっと相通じてる。
SF映画の金字塔。 宇宙探索はもはや絵空事ではない。 だから現実味を持ってしまった トピックにどう説得力を持たせるか、 製作者側は腐心したそうだ。 この映画は宇宙探索が 主要テーマであるのは 紛れもないけど、 個人的には 宇宙船員とHAL-9000の格闘が …
親切心からしたのではない。 気がつかないところで 息を潜めて 嘲笑いたかったから そうしたのだ。私があなたのことを 晒し者にしているのと同じく、 誰かが私をきっと…。連鎖であり、循環。
キューブリックの遺作。 夫婦役に トム・クルーズと 二コール・キッドマンの 実際の夫婦を 抜擢したことでも有名。 妻から他の男性と交わりを結んだと 告白された男が街を彷徨い 「危ない橋」を渡る。 全ては気が動転してしまった ビルの冷静さを失った突発/…
タイトルからして 何やら物騒な印象。 物騒というか怪しいというか 眉唾物っぽい。 「講談社から出ている」 ネームバリューで 疑いを捨てられるなんて、 私としたことが…。 著者は本書の中で 「Sexと生活のパートナーは別」であっても 責任を負う覚悟がある…
彼女の経歴/人間像に関しては 『えっち主義』や 『ふにゃふにゃ日記』を 参照してほしい。 ここでは省略。 これを読んで 私はやっぱり Sexworkerが好きなのだなと思う。 実際にお会いしたことがないから 何とも言えないけど、 憧れの存在であるのは確かだ。 …
一度でも手を染めてしまったら、 「この時/場合/事例だけは例外だった。」 「次こそは犯さない。」 なんて、 言える訳も 聞き入れてくれる訳もない。 年を重ねると、 雁字搦めに縛られ 自ら説得力を失い 身動きがとれなくなるのか? こんな手でモノは掴めな…
全てが終わった。
※ネタバレです。注意!いわゆる 「ロリコン」の語源になった作品。早い話が、 これは 中年男が下宿先の未亡人の娘に一目惚れして 倒錯した恋愛感情を抱いてしまったが故の 悲劇を描いている映画だ。発展途上の肉体と小賢しさ(悪賢さ)を 兼ね備えた思春期の…
中学か高校生の頃に この映画のO/Aを たまたまみてたら、 タップを踏ま(め)ない フレッド・アステアがそこにいた。 しかもミュージカルではない、 パニック映画に出演。 それだけで私に与えるインパクトは 十分だった。 そもそもの原因は コスト削減を迫ら…
※ネタバレレビューです。 核心部分は白字反転。正式な邦題は 「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて 水爆を愛するようになったか」 それにしてもながーいタイトルだ…。 軍部による政治への越権行為、 つまりは シビリアン・コントロー…
※思いっきりネタバレしてます。 注意。一見したところ タイトルとジャケットから サイコスリラーっぽくみえるが 実際そうでもない。 ゴードンの部屋から 窓越しに見えるグローリア。 彼女に言い寄ってくるベニーを 一蹴するところから 本格的にストーリーが…
※ネタバレ注意。 核心部分は文字を反転させてあります。 なお「ヒロヒト」とは 実在の天皇を指すものではありません。 あしからず。 一人芝居で磨いた イッセー尾形の鋭い観察眼が光る作品。 …だが、 本来一人芝居とは閉ざされた 同一空間で本領発揮できるも…
※ネタバレあり注意っ! 「殺人を犯さないのは 捕まるのが怖いから」という 一見倫理的な見地からは 理解不能な テーゼを冒頭に配置しておいて、 簡単に主人公ガイに 依頼殺人実行一歩手前までさせてみせる。 彼に「悪魔の囁き」を吹き込んだのが マザコンで…
だから 「お前は視野が狭い」って 言われるんだ。まったく進展のない 膠着状態に そろそろ限界がきてるのも事実。 次の高みに向かうために 自分が譲歩して歩み寄る必要が きっとあるんだね。
昨日、 バイト先の人間と飲んできた。周囲から 私は 好戦的・挑発的で 人の神経を逆なでするような 言動をしていると見えるらしい。 「実際そうしてる」って言ったら 非難轟轟。 想定の範囲内の反応。 その程度のことで 神経を逆撫でされるような人を 相手に…
自分自身の中に 神の存在を認められないのなら、 外部に存在する あらゆるものを取り込み吐き出し 手当たり次第に シンボライズしてしまえばいい。
「ピアニストを撃つな」 なら知ってるけど…。 トリュフォーがヒッチコックに傾倒してた ただそれだけの理由で借りて観た。傾倒してる割には ヒッチコックに似てるとこは 見つけられなかった。 人間のフェチズムを題材に ある意味で冷たく理知的に 計算しつく…