「完全なる飼育 愛の40日」_Posted at 06:15 

もう出発しなきゃいけないのに
悠長にレビュー更新です。
せっかく徹夜で観たのに
更新しなかったらもったいないからね。

実際に起こった事件を元に撮影された映画。
ベット越しにつながれていた手錠が
いつしかベットの上でつながれたように
タイトルの通り
監禁というより飼育へと
犯人と晴香の結びつきが強くなってくる。

しまいには手錠をかける側の犯人が
晴香に手錠をかけられるように
「操られていく」。
そのプロセスを通じて
名ばかりの友人・家族というものを
埋め合わせるに至ったのだろう。

犯人が逮捕後に自殺(?)とも
思われる死を選択したことで、
現実を埋め合わすことの出来ない
虚無感に襲われる晴香。
竹中演じるカウンセラーのセリフのように
ポッカリと空いた隙間を埋めることができるのは
彼女が必要して彼女自ら求める人だけなのである。
この映画は
私自身のカウンセラー観に大きく影響を与えた作品だ。