『パンズ・ラビリンス』_Posted at 02:45

スペイン内戦後
フランコ政権下のスペインが舞台。
実在する世界観と
フィクショナルなファンタジー
同居する不思議な映画。


モノトーンな実世界と
色彩豊かな幻想的世界を
幾度も横断するうちに
悲劇に巻き込まれる少女。

本来は
受け容れがたい現実から逃避するために
虚構の世界の門は開かれるはずなのだが、
この映画の場合は
双方の世界が
一部同居してしまっていているせいか、
映画全体のトーンが
かなり暗い感じに仕上がっている。

幸薄い感じが一貫としてるのが
個人的に好みではあります。

ラストの闇夜に映し出される赤い血。

やはり赤は黒に映える。