漫画

『シマシマ 1』_Posted at 06:49

久しぶりの漫画レビュー。 それもそのはず、 最後に書いたの去年の今頃なんですね。 今年は もっとペースをあげていきたいところ。 夫と資金を出し合って エステを経営していた 主人公シオ。 夫と離婚したために 不眠症になった彼女は 夫の弟との 「プラトニ…

『あのころ、白く溶けてく』_Posted at 23:57

少年期から思春期にかけて 自然と生まれる問いを テーマとして扱っている短編が 多く収録されている。 正確に丸を描けないことに悩む「まる。」が 代表的なものであるが、 彼が相手にするにはあまりに大きすぎる問題。実際的ではない問題に思いを馳せ 一種の…

『アンダーカレント』_Posted at 21:41

きっとこのundercurrent に触発されたに違いない一作。極端に言えば 本作ではこれといって何も起こらない。 …というのはもちろんデフォルメだけど、 この作者の描く目の力の無さをみるにつけ そう思ってしまう。 静寂とゆっくりとした時間の流れの中で かな…

「村上かつら短編集2」_Posted at 06:38

どなたかのレビューにも触れられていたことなのだが、 村上かつらの漫画は登場人物を モラトリアムな立場にいるフリーターや学生に 設定している。 全く以て同感だ。若者の多くが モラトリアムという装置によって 守られている。 やはり 庇護されているから…

「村上かつら短編集1」_Posted at 15:02

2作かいつまんでレビュー。・「はるの/よるの/ようだ」村上かつらって人は きっちり思春期を乗り越えた人だと思う。 デビュー作 「はるの/よるの/ようだ」の第一印象がそれだ。恋愛という概念を朧げながら空想する年代にとって、 現実世界で異性との交…

「サユリ1号(5)」_Posted at 03:29

※ネタバレレビューです。 ついに最終巻。 ユキはナオヤに 「かっこ悪い時期をきっちりくぐれば、 今あこがれているもの全部イタにつくようになる。」 (つまり、彼女にとって彼が 今は「そう」ではないということである。) ナオヤはユキに (自分を守るため…

「サユリ1号(4)」_Posted at 14:06

この第4巻は、 田所菊というストーリーテラーを配置して ユキが以前にいかにして サークル荒らしをしたのかを再現させている。 主に1・2巻を読むと 大橋ユキのサークル荒らしの手法というのは 基本的に変わらないものだ。 ベランダがアパートの階段に 海…

「サユリ1号(2)」_Posted at 02:35

彼にとっては、 現出しているユキと 意識の中に幻出する(「現実」でない限り幻。) 「サユリ」との区別が未だについていないようだ。 意識下では自分の言いなりになっており いわば彼にとって守護神であるオ○ペット「サユリ」が 彼の負の部分をカバーしてく…

「サユリ1号(1)」_Posted at 14:04

※ネタバレレビューです。 ナオヤにとって 都合の悪いことが起こったとき、 すべてを受け止めてくれる 妄想上のオ○ペット、それがサユリだ。 まさに「彼女」はナオヤにとって 「僕が僕のために取り寄せた特別なパーツ」 からなるSex-Friendなのだ。これは私個…