漫画
久しぶりの漫画レビュー。 それもそのはず、 最後に書いたの去年の今頃なんですね。 今年は もっとペースをあげていきたいところ。 夫と資金を出し合って エステを経営していた 主人公シオ。 夫と離婚したために 不眠症になった彼女は 夫の弟との 「プラトニ…
少年期から思春期にかけて 自然と生まれる問いを テーマとして扱っている短編が 多く収録されている。 正確に丸を描けないことに悩む「まる。」が 代表的なものであるが、 彼が相手にするにはあまりに大きすぎる問題。実際的ではない問題に思いを馳せ 一種の…
きっとこのundercurrent に触発されたに違いない一作。極端に言えば 本作ではこれといって何も起こらない。 …というのはもちろんデフォルメだけど、 この作者の描く目の力の無さをみるにつけ そう思ってしまう。 静寂とゆっくりとした時間の流れの中で かな…
どなたかのレビューにも触れられていたことなのだが、 村上かつらの漫画は登場人物を モラトリアムな立場にいるフリーターや学生に 設定している。 全く以て同感だ。若者の多くが モラトリアムという装置によって 守られている。 やはり 庇護されているから…
2作かいつまんでレビュー。・「はるの/よるの/ようだ」村上かつらって人は きっちり思春期を乗り越えた人だと思う。 デビュー作 「はるの/よるの/ようだ」の第一印象がそれだ。恋愛という概念を朧げながら空想する年代にとって、 現実世界で異性との交…
※ネタバレレビューです。 ついに最終巻。 ユキはナオヤに 「かっこ悪い時期をきっちりくぐれば、 今あこがれているもの全部イタにつくようになる。」 (つまり、彼女にとって彼が 今は「そう」ではないということである。) ナオヤはユキに (自分を守るため…
この第4巻は、 田所菊というストーリーテラーを配置して ユキが以前にいかにして サークル荒らしをしたのかを再現させている。 主に1・2巻を読むと 大橋ユキのサークル荒らしの手法というのは 基本的に変わらないものだ。 ベランダがアパートの階段に 海…
彼にとっては、 現出しているユキと 意識の中に幻出する(「現実」でない限り幻。) 「サユリ」との区別が未だについていないようだ。 意識下では自分の言いなりになっており いわば彼にとって守護神であるオ○ペット「サユリ」が 彼の負の部分をカバーしてく…
※ネタバレレビューです。 ナオヤにとって 都合の悪いことが起こったとき、 すべてを受け止めてくれる 妄想上のオ○ペット、それがサユリだ。 まさに「彼女」はナオヤにとって 「僕が僕のために取り寄せた特別なパーツ」 からなるSex-Friendなのだ。これは私個…