ろーりすく ろーりたーん_Posted at 21:32

バイト後、一旦帰宅してまた馬場へ。
今日は幼なじみのAと飲む約束なのだ。

馬場へ向かう電車の車内
妙な心臓の高鳴り
緊張するぅぅ。
何年ぶりになるのだろう?
彼女とまともに面と向かって話するのは。
と思うと余計に拍車をかけてしまう。
逃げたいっ。電車よ止まってくれぃ。

彼女は東西線の階段近くで待っていた。
手持ちがほとんどなかったので、ATMで下ろすことに。
取るに足らない大学の話を交わしている時でさえ、
カミカミ気味。
それくらいの緊張のせいで
東方見聞録のテーブルにつくまで
まともに顔を見られなかった。

テーブルについて
彼女の顔をまじまじと見つめると
中学生の頃を思い出す。
合宿の夜のことを。

当時好きな女の子「たち」のことを
引きずっていた私は
年中凹み気味だった。
ナニにふけって自己消化しようと思っていたんだけど、
やっぱり生身の女の子の感触に飢えてしまった
私は、彼女の逐一「同意」を得ながら手を握ったのだ。
それ以上は勇気がなくて踏み込めなかった。
倫理的には「悪」だとわかっていても、
あの時「一線」を越えていれば
不必要なコンプレックスに苛まれることなく
今もっと
自分にも自分の大切な人にも
「やさしく」慣れていたかもしれない。
失敗に裏打ちされない
やさしさなんて所詮ニセもの。
失敗を恐れているから「小さく」収まっているのだ。
まさにローリスクローリターン。


↑東方見聞録テーブル

5時半から飲み始めていた私たちは、
9時ぐらいには「いい感じ」になっていた。
ここで空気を入れ替えたかったので、
アウトサイダーへ。

ここでも私は飛ばし「飲み」。
彼女が思っていたよりも下ネタに喰いついてくる。
ここで彼女が今の彼氏とつきあう経緯を
聴くことになる。
私にとってつきあおうと思う存在は「1番」好きな人なのだが、
彼女の場合必ずしもそうでなかった。
ちょっとしたカルチャーショック。
「好き」ってそんなに簡単に「揺らぐ」ものなのか??
簡単に自分の「好き」観を構築出来ていない私。
まだまだおこちゃまなんだな。
何を今更って感じだけど。

彼氏を心配させたくなかったので、
11時頃に彼女と別れた。
別れ際に
「どんな(私の)彼女ができるか楽しみ。
できたら教えてねっ。」って言われたけど、
今の自分には恋愛を楽しむ余裕なんてかけらもない。
また「失敗」したとき
持ちこたえるための気力も体力も今の私にはない。

帰りの電車の中。
つり革に揺られながら、
窓にうつる自分の醜い顔をよく眺めた。
中学生の私に重ね合わることができた。
元は同じ人間なのだから当然至極なのだけれども。

あの合宿の夜から
私は何一つ変わっていないのだ。
悲しいくらい。
私の中ではあの夜から「明ける」ことがない。
夜明けはくるのだろうか?