「白百合クラブ東京へ行く」_Posted at 08:35

戦後直後、沖縄である音楽グループが結成された。
それが「白百合クラブ」だ。
結成当時のメンバーは
現在でも現役バリバリのミュージシャンで
夜な夜な近所の公民館に集まっては
練習を重ねている。

爪楊枝をピック代わりにしたり
ハーモニカを逆方向にしか弾けなかったりと
メンバーも個性的。
とてもチューニングが合っていないと思われる
楽器同士での演奏は
独特の歪みとクラスター状の音を作り出していて
年を重ねた歌い手のしがれ声と
合わさって南国情緒溢れる音楽に聴こえる。

彼(女)らたちは
きっときっちりとした
音楽教育をまともに享受していない。
見よう見まねであったり
お互い教えあいながら
楽器や踊りを自分のものにしてきたはずだ。
ステマチックな音楽とは対極にある
自分の感覚だけを信じた真の「音楽」がそこにある。

まさに日本のブエナ・ビスタ