『醜聞(スキャンダル)』_Posted at 22:30

黒澤映画何本か観てるけど、
時代劇仕立ての大作
ほとんどスルーしてる。
だめだめだ…。
次、『天国と地獄』観ようかな。
(うわぁ…もっとだめだめ。)


報道の中には
裏づけのない
根も葉もない噂が
紛れ込んでいる。
一見したところでは
ちっとも区別がつかない。
これをモチーフにした
醜聞(スキャンダル)』は
「官能とスリルの雑誌」
タブロイド誌アムール社が
事実無根の報道をしたことから
始まる。


写真と活字は
バラバラに
独立したものでありながら、
一旦結びついてしまうと
受け手に
強烈なインパクトを生みやすい。
まさに「現代の偶像」は
「写真版と活字」である。
「危ない、実に危ない」。



「私生活を論って喜ぶという
好ましからぬ風潮が蔓延」しているのは
公開当時も今も変わらないけれど、
BLOGの広がりを鑑みるに
現代では
論う対象は有名人ではなく
むしろ自分のことであろう。

多くの場合
BLOGを通して、
「私」が「私自身」を
悲劇的で
スキャンダラスな対象に
している時点で
「(下々の者たちが)
幸福な人
(例えば社会的に成功している人々など)を
不幸にすることは
なかなか面白いことらしい」という
台詞もなんだか皮肉に聞こえる。

けど私も自作自演大好き。
マッチポンプ万歳って
思っている
紛れもない一人だ。
(レビュー部だいたい390)