『売春論』_Posted at 04:46

体の価値に
味を占めてしまった
素人女性の
自発的な(に見える)援助交際
性メディアの繁茂で
自宅のPCでさっさと
処理する男性の増加、
新たなサービスを
暗中模索しているがための
性産業の成長の頭打ち、
以上3点が主な原因になって
売春市場での
「買い手」と「売り手」の
不均衡を生み出している。
従って
女性の体の持つ経済的価値は
完全に値崩れしていることになる。

後書きの
「あなたはそれでも売春しようと
思いますか?」は
上記を受けての筆者の警句だ。
そういうリスクを差し引いても、
平気で「本番」させる女性が
少なくないのだそうだ。
バイトと比べれば収入が
桁外れに多いだろうから
フリーターや学生の売春は
まだ納得できるが、
社会的な立場を保持しつつ売春に走る
「兼業型」風俗嬢がいるのだから、
(社会人としての収入では足りないのか…。)
取り巻く状況は思ったよりも
複雑そうである。


刊行が比較的最近なので、
売春の今を手軽に知るのに
本書を薦める。
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